現役総理時代から、失言でメディアに取りだたされる機会の多かった森喜朗元首相(85)。
本日のニュースで、東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、贈賄容疑で逮捕された「AOKIホールディングス」前会長の青木拡憲容疑者(83)が東京地検特捜部の調べに対し当時オリンピック組織委員会(JOC)の会長だった森喜朗元首相に「現金200万円を渡した」と話しているむねが報道されていました。
現在、慎重に操作が行われており、森氏は現金の受け取りを否定しています。何かと失言や問題発言の多い森氏の今後に、メディアは注目しています。
今日は、そんな森喜朗元首相の過去に議論を呼んだ発言をまとめて紹介していきます。
- 森喜朗氏の過去に議論を呼んだ発言のまとめ
- 発言の経緯
執筆者
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2000年 総理大臣在任中
1月「エイズがきちゃったと思われた」
1969年に行った選挙活動で挨拶回りをしていた際、農作業中の人たちに森氏が車から窓を開けて挨拶したところ、皆作業をやめて家に入ってしまった様子を振り返っての発言。
2月「米国では停電になるとギャングがやってくる」
電子機器がストップするかもと噂されたいわゆる2000年問題に対し、日本では水やカップ麺を買って停電に備えるのに対し、アメリカ人は銃を買って強盗に備えると話したのちに続く言葉。
5月「日本は神の国」
神道政治連盟国会議員懇談会において当日参加できなかった神道政治連盟会長の綿貫民輔氏の代理にて出席したときの発言。
発言の一部を切り取って報道されたが、天皇制に否定的な団体や野党から批判を受け、この発言をきっかけに内閣支持率は急落し、6月2日に解散に追い込まれました。
6月「投票行かないで寝ててくれればいいよ」
解散後、新潟市内での演説中に
「そのまま関心がない、と言って寝てしまってくれれば、それでいいんですけれども、そうはいかんでしょうね」
と低投票率を期待するかのような発言。
2003年 総理退任後
6月「子供を産まない女性に税金で面倒を見るのはおかしい」
自民党少子化問題調査会長として少子化討論会においての発言。
女性の自由な生き方を尊重しない発言として、女性団体やマスメディアから批判が上がりました。
当時の小泉純一郎首相は森元首相の発言を問いだたされ「議員同士の発言なんだから色々討論すればいいんじゃないですか?」と受け流しました。
2014年 世界サンボ選手権大会の名誉会長に就任
2月「あの子大事なところで必ず転ぶ」
ソチオリンピックに出場したスケートの浅田真央さんに向けた発言。
同時に「負けると思っていた」とも発言し多くの批判を呼びました。
2016年 東京五輪・パラリンピック組織委員会会長に就任
7月「国歌を歌えない選手は代表ではない」
リオデジャネイロオリンピックの壮行会で選手たちに対しての発言。
当時「君が代」について議論がなされており、オリンピックの会場でもみんなで一斉に歌う「斉唱」ではなく、一人で歌う「国家独唱」と表示される配慮がなされた中での発言でした。
2021年 東京五輪・パラリンピック組織委員会会長辞任
2月「女性がたくさんいる会議は時間がかかる」
メディアで取りだたされた中では最も最近の発言。
社会的な意識がハラスメントに対してのコンプライアンスについて高まっていた当時において、なされた発言で話題を呼び、JOCの会長を辞任をするきっかけとなった発言です。
森氏なりのジョークのようですが、同席していたJOCの役員も数名が笑いを起こしており、団体の在り方が問われました。
まとめ
口が滑ったり、余計なこといってしまった経験は誰にでもありますが、森氏の場合は世間の流暢を全く知らないかのような空気を読まないところから、失言と同じくらい作為的に発言を切り抜かれることも多く、ヒール的な役回りになってしまいました。
しかし、今までは発言自体や、ついつい失言を繰り返してしまう政治家としての資質に批判が集まりさえすれど、逮捕までされる出来事はありませんでした。
今後の調査と動向に注目が集まっています。