僕たち私たちが愛してやまない駄菓子の王様『うまい棒』。
小学校の校門を出てすぐ右手にあった駄菓子屋さんで買ってから、当時習っていたミニバスの時間まで公園で友達と駄弁りながら食べていたキラキラした記憶が思い起こされます。
そんなうまい棒ですが、製造元のリスカ株式会社(茨城県常総市)が過重労働の疑いで書類送検されました。
過重労働、つまり従業員を働かさせすぎたのですが、いわゆるブラック企業の烙印を押されたことに。
あのうまい棒がブラック企業だったなんてショックを隠せません。
うまえもんやうまみちゃんも苛酷な労働を強いられていたのかもしれません。
今日は、製造元のリスカ株式会社が書類送検された話題をわかりやすく説明していき、過去のうまい棒のニュースも振り返っていきます。
執筆者
Sabi-Labs 管理人 さび
- 猫のように自由に生きてる人間系ブロガー兼起業家
- 他サイトでもフィットネス&恋愛ノウハウブログ執筆中
- 好きなうまい棒はコーンスープ味
うまい棒製造元リスカ書類送検
概要
8月22日、常総労働基準監督署はうまい棒の製造元である『リスカ株式会社』の武藤秀二社長を労働基準法違反の疑いで水戸地検下妻支部に書類送検した。
リスカは昨年の1月1日から11月30日までの間、常総市内にある石下工場で従業員9名に対し、労働基準法が定める、『1ヶ月あたり100時間以上、または複数月で80時間以上』を超えて働かせた疑い。
また、リスカの労使協定で定められている時間も超過しており、最長で1ヶ月120時間を超えて働かせていたと報告されている。
会社のコメント
同社の担当者は「深く反省し、会社を上げて再発防止に取り組む。」とコメントしている。
労働基準監督署とは
労働基準監督署は、管轄内の事業所が労働関係法令を守って運用しているかを監督する機関です。今回の場合は常総市を管轄とする、常総労働基準監督署の担当。他には常総市、守谷市、坂東市、つくばみらい市を管轄としている。
労働基準法とは
労働基準法は、労働条件の最低基準を定め、労働者を保護する法律です。 正社員、契約社員、アルバイト、パートタイマーなど働き方に関係なく、すべての労働者が対象となります。
企業が守らなければならないルールを法律で示し、 賃金の未払い、不当な時間外労働、不当解雇といったトラブルに対処します。 労働基準法違反を犯す会社への対抗は、先に述べた、労働基準監督署などへの通報でも可能です。
リスカは労働基準法で定められている労働時間を超えて社員を働かせたということになります。
労使協定とは
労使協定とは労働者と使用者との間で事前に取り決められた約束事を書面契約した協定のことです。労使協定の中にも様々な種類がありますが、今回のケースでは労使協定の中でも代表的な時間外、休日労働に関する協定(通称:36協定)で定められていた時間以上に社員を働かせたことが問題となっています。
リスカはどんな会社?うまい棒以外の商品は?
1971年に現会長の武藤則夫が個人でユカフーズを創業しスナック菓子の製造開始しました。
1979年にうまい棒を開発し、1989年には現在のリスカ株式会社に社名を変更し、特定市場でナンバーワンになることを理念に経営されています。
2004年には会長の武藤則夫氏は茨城県の高額納税者第一位に名を連ねており、バブルやリーマンショックを越えて成長してきたパワフルな企業といえます。
うまい棒以外の商品では、ユカフーズ時代の経営難を立て直した『ハートチップル』がヒット商品です。
一代で築いた会社なんだね!
うまい棒に関するこれまでのニュース
うまい棒は発売当初の1979年から10円という価格を保ってきましたが、2022年の4月出荷分より12円に値上げされ、大きなニュースとなりました。
この背景には原料であるトウモロコシ、食用油の値上がりや世界的な運送費用の高騰があり、やむ負えず商品価格が改定されました。
うまえもんとうまみちゃん
ヒット商品、うまい棒には「うまえもん」「うまみちゃん」という公式キャラクターが存在します。
うまい棒のパッケージに書かれている謎のキャラクターがうまえもんで、その妹として2017年に新たに誕生したのがうまみちゃん。
うまえもんはドラえもんの色違いみたいな見た目ですが、スポーツ万能でイケメンでモテモテな設定。武将になったりサーカス団員になったり、サッカー選手になったりとなれないものはない。10年に一度年をとるらしい。
うまみちゃんは帰国子女の17歳。兄のうまえもんとは違い8頭身の美少女。頭にうまい棒をモチーフとした20cmの帽子を被っているところ以外は美少女。兄が好き。公式HPも存在する。
ちなみに2020年から駄菓子系Vtuberとして活動をスタートしたが、更新はそぞろ。
うまえもん、うまみちゃんはうまい棒のプロデュースを担当する販売元株式会社やきおんのキャラクターなのでリスカと混同しないように注意。
まとめ
日本の物価が上がり続けた40年もの間、同じ価格でうまい棒を売り続けたことは素晴らしいように感じますが、その背景に従業員の過重労働があったかと思うと、いつもの味が急にしょっぱく感じられます。
Googleの企業口コミにもかなり前から、こちらのコメントをはじめとした様々な内容が寄せられています。