人気アニメ「ルパン三世」のキャラクター次元大介役の小林清志さんが7月30日に肺炎のため亡くなられていた事が告げられた。享年89歳。
葬儀について既に執り行われており、お別れ会については今後発表される。
この訃報を聞き、驚いた方もいるでしょう。
もちろん私もその一人です。
日本に住む人ならほとんどの人が知っている次元大介という大役を50年間にもわたって務められた小林清志さんの経歴や主な出演アニメ作品など振り返っていきます。
執筆者
sabi-Labs ブログ管理人 さび
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人物
1933年に東京都の根津で生まれる。父親は証券会社に務めており、中学生の頃、漠然と映画監督や脚本家への道を志すようになる。
高校を卒業後、浪人生活を経て、日本大学芸術学部演劇科へ進学。本格的に演劇について勉強し始めたのは大学進学後。
日本大学卒業後は舞台役者として活動していた。
転機は25歳の時、英語が堪能であったため舞台劇『ケイン号の反乱』の翻訳を手がけたところ、能力を評価され外画翻訳の話が持ち上がる。同時に吹き替え声優としても活動を始める。当時は翻訳もこなしつつ声優を務めていたが、やがて声優業に専念するようになる。
代表出演作である「ルパン三世」の次元大介としては1971年の放送開始当時から、昨年2021年10月までの50年にわたって担当した。
ナレーターとしても長きに亘り活動し、ニュース番組やアニメなどジャンルを問わず幅広い層から、お馴染みの声として人気を博した。
代表的なエピソード
仕事に対しては妥協はせず、マイクの位置調整をおまめに注文したり収録語の音声確認も自ら行っていた。
子どもの頃から多彩で、高校生の頃英語の通信教育で同じ高校生を相手に添削のアルバイトをするなど英語が堪能であった。また趣味としてピアノ演奏を上げており、独学で中学生の頃から嗜んでいるとのこと。
自身が演じる次元大介と同様に、愛煙家であったが2019年に禁煙を公表した。
主な出演アニメ作品
アニメ作品（役）
- タッチ CROSS ROAD〜風のゆくえ〜（ボーモント）
- バジリスク 〜甲賀忍法帖〜（甲賀弾正）
- 勇者王ガオガイガーFINAL GRAND GLORIOUS GATHERING（高之橋両輔、ナレーション）
- DEATH NOTE（ワタリ / キルシュ・ワイミー）
- 坂本ですが?（ナレーション）
etc…
次元大介の後任は
2021年10月までの50年にもわたって人生をかけて勤め上げた次元大介役の公認を大塚明夫さんに引き継ぎ、勇退を果たした。
日本の声優界の礎を築いた一人である、小林清志さんの訃報に私も驚きと寂しさを感じており、慣れ親しんだあのナレーションが新たにもう生まれてこない事が非常にショックです。
アニメファン声優ファンとして、小林清志さんの安らかな眠りと、ご冥福をお祈りいたします。
